2012年5月8日火曜日

日本、癌大国の誤解と老齢癌対策。(成功した欧米 -WHO Mortality Database:Tables- から)


人口10万人当たりのの癌・死亡者数の推移
     
1990年 2000年  2010

米国  
203人  201人  178
人  減少傾向
日本  
177人  235人  273人  増加傾向
ー「癌罹患者は2人に一人」 「 癌死亡者は男性4人に一人、 女性は6人に一人」 「1981年から死亡原因では癌が1位」 「総死亡原因では癌で1/3が死亡」ー
何れも癌大国と言われる日本の癌情勢である。(財団法人・日本癌研究振興財団調書/2011
確かにWHO Mortality Database での死亡時年齢別の統計推移では75歳以上が他国と比べ年々顕著に上昇傾向性を示している。だが、75歳以下ではとても癌大国などとは言えないDATAを記録しているのも事実である。


日本国での年齢調整死亡率では1995年に上昇した後年々減少している。特に日本女性の減少率は顕著で5ヶ国で最低を記録している。(1960-1999(人口10万対)の年齢調整癌死推移)


1980年以前、アメリカでは心臓疾患が死亡の一位で、癌による死亡は2位であったがその増加は著しく、フオード大統領とその政府はマクガバン・レポートを作成させた。所謂スシを代表するヘルシー食のバイブルである。1977年の事である。更に癌を主題としたOTAレポート(Unconventional Cancer Treatments:1990)で食のチエンジと、医療の限界と見たのか、これらのレポート2本柱で死亡防止を目的とした代替医療の推進をすすめた。
チエンジが本当に好きな国である。
この傾向は日本でも同様で感染症による死亡から生活習慣病にシフトしていく。1950年,所謂大戦後の事である。 

癌患者相手の健康食品のプロモートには是等のレポートを根拠にしている業者が少なくない。が、誰が考えても分かると思うが、欧米化したとは云え元来ヘルシーな日本の家庭食で、何故日本男子だけが多く癌死しなければならないのだろう?日本の女子は世界一の癌死減少国なのである。これも日本の女子力か? 只、単に厚かましいだけ?なのかよく解りませんが、女性の持つ体質が悪液質に強い事は間違いのない事実と言ってよいと思います。
しかし、それ以上に、高齢者に癌の標準治療をすれば体力が持たない。高齢者癌死亡の理由をグラフはあきらかに大声で、言っています。日本も高齢者には代替医療を考えるべきかとも思います。
PSAの対策型住民検診も不要です。

Notes

死亡原因:日本ではWHOに準拠しています。がん保険での死亡支払いにも適用されますが、厚労省・医政局(統計情報部)による死亡診断書で、

(ア)直接的死因

(イ)(ア)の原因

(ウ)(イ)の原因

(エ)(ウ)の原因、

これらのどれかの欄に「癌」の記入があれば癌死になります。心臓疾患を除き心不全は直接的死因にはなりません。心不全で死亡するのですから、心不全の原因が必要です。呼吸脈拍も同様です。

退行食品 文化経済の成熟した社会では 砂糖やバターなどの摂取量は減少します。これらの食
       品は経済用語で退行食品といいます。成熟した社会ではヘルシー志向で、余分なカロ
       リーは摂取しない傾向となります。

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