2010年4月30日金曜日

2月12日(続)入院心得1,2,3【インシュリン】


此処の病院ではインシュリンの騒動がありました。看護師さんが患者さんに多分のインシュリンを故意に投与して容態を悪化させた容疑で事件が発覚するのですが、私は、入院していた経験から言えるのですが、今尚信じられません。有り得ない事と思います。看護にあたる看護師さんは3直(3人)で各々患者さんの様態を観る訳ですから、システム的に出来ない相談なのです。当然チエックシステムは働いているでしょうし、医師も医局に24時間詰めていますから、不思議な事件です。別にK大病院サイドに立つ訳では無いですが・・・
私はそれでも十分に安心して入院出来ます。
再発防止の為、或いは無事治癒して愛する家族の許に帰る為にも、患者の心得を話します。
参考にして下さい。
1) 病院食に文句は言わない。生半可な知識で塩分がどうのとか・・・
2) 看護師さんの白衣姿に、あらぬ想像をして発情しない事。
3) 立たない下半身は自分で清拭(綺麗に)する事
4) 無闇に呼びブザーを押さない事
5) 痴呆を装ってウロウロ徘徊しない事
6) 看護師さんに噛み付か無い事(手足の不自由な人の中にはいるようです)
7) 訳の分からない質問はしない事
8) 手紙を渡さない事(メルアド等)
9) キモイ視線の目で追わない事
10)俺に気があるなんて夢々妄想しない事
番外ですが
1)注射は痛いものです。諦めて下さい。あの看護師さんは痛くなかったとは絶対に言わない事

以上を心掛けて、快適な入院生活を送って下さい。インシュリンの打ち過ぎは怖いです。
家族が貴方の無事な帰りを待っています。

【桃色吐息】
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2月12日 入院心得1、2、3


病院の入院受付で【入院のご案内】と題した7頁程の小冊子と病棟案内なるパンフを渡された。院内生活での規則や食事、面会、料金の支払い等が説明されている。

K大医学部付属病院は独立行政法人であるが、行政改革で文部科学省管轄から移管された半民営化法人である。全国の大学付属病院は大半そうであろうかと思うが、医師の人事権はやはり教室のTOP即ち教授が持つには変化は無い。一般事務、経理、レセプト、受付等は外部機関に拠って運営されている。つまり、一般企業となんら特段に変わりない組織形態で経営されているのである。患者には縁の無い話だが・・・・。併しながら、これから命を預ける訳であるから、この程度は知っておきたいものだ。

受付で言われた部屋に行くと、担当看護師の(アイ)さんが出迎えにきてくれていた。簡単な聞き取りが終わりベッドに案内してくれた。そこで渡されたのは(開放前立腺全摘術)と書かれた入院計画書で、大凡の退院までのタイムテーブルである。フローチャートでは無いのである
完全に間違いなく退院出来る前提の許に作成されているシーケンシャルな計画書である。
夏期講習のカリキュラムと殆ど同じで、時間と講習を消化するだけの問題と安心させられた。
手術は4日後である。まだまだ此処から逃げられる猶予時間は私のものである。

【桃色吐息】
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2010年4月29日木曜日

1月21日~2月4日入院準備と貯血1200mL


21日から1週間毎に400mL貯血をします。計3回で1200mLの計算ですが、自然の生活生理では復旧に早くても3週間を要しますから、毎回皮下注射と飲み薬で造血を促します。
貯血は人口腎臓部で行われ、透析用のベッド20床が通路を隔てて2列ありました。所要時間は15分位でしょうか、水分の補給をアドバイスされますから、近くのベンダーマシンでポカリのボトルを1本購入して持参しました。常時5~7人ぐらいは貯血していますから、自己血には名前の記入されたラベルが予め用意されており本人確認の上で貯蔵されます。
貯血800mL迄は健保ですが、後の400mLは50.000円程請求がありました。

そろそろパッキングの準備です。自宅が近いので多くは要りませんが、洗面道具。ドライヤー下着数着。T字帯2(帯)。腹帯2(帯)。保険証一式・健康保険高額療養費書類、各種受給証限度額適用認定証 印鑑。等準備出来るものは事前に整えておくと、慌てなくて済みます。
可曲式ストロー(飲み口辺りが曲がる)などはあると便利です。イケナイ人は自販機から失敬している様ですが、セメて何か買いましょう。
私は読みたい本数冊とipodを2つパッキングしました。4Gのipodはクラシック専用でJ,S_Bach全曲とSony_Classicsとかで8GはRockとかをインストしました。
入院予定日は2月12日です。逃げたい様な、待ち遠しいやら、心は複雑です。

記録【桃色吐息】
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2010年4月28日水曜日

1月20日 命と金 がん保険


友人のS君の相談内容とはこうである。S君は以前銀行に務めていたが退職して今は保険業務に携わっていて、私も大半の保険はS君に世話になっていると言う、その様な間柄である。S君はある顧客から、がん保険の加入を頼まれたが、どうも話を聽いてみると、10年来睾丸が一つ無いようである。と、私に言うのである。S君は即答を避け当人の了承のもと私を訪ねた次第である。
私は直感ではあるが、睾丸癌ではないかと思う。比較的若年層に多くある癌腫ではあるが、日本人10万人当たりで1、2人の頻度で疾患するらしい。

癌も治療をうけて5~10年も経つと、つい【がん保険】と誰しも望みたくなるのも人情だが、普通の人は避けたほうが身の為にも懸命である。保険はもともと生命を賭けた博打ではあるが、告知を偽ったが故に自分自身の生命を捨てなくてはならない事態もまま在るからである。
癌は原発巣の性格を持ちます。ですから、肺癌でも転移性肺癌と原発巣性肺癌とでは治療方針が異なる訳です。医師への告知を怠った為に間違った治療で病状が改善されず、重篤な症状まで陥った人もおられます。例えば、前立腺癌性肺癌の場合はPSAの値は高くなり、治療はホルモンの投与もアリです。
正確な告知は貴方の命を守ります。保険で癌は治りませんが、心強いのは確かなようです。

2010年4月27日火曜日

1月12日 手術コース決定と説明


新年気分の抜けた12日。チームカンファで決定した術式の説明があり、終了後神経移植を
担う成形外科の診察をうけた。術式は【開放前立腺精嚢全摘除 両骨盤リンパ節郭清 左勃
起神経移植 右温存 順行式】。要は骨盤内の男性機能を諸共切り落とすらしい。睾丸は骨
盤外なので、大目に見て貰える様であるが、もう、殆ど勃起は無いのに等しい。
前立腺癌と診断されたら、命をとるか勃起をとるか2択を迫られる訳で、第三の道は開かれ
ていないのである。私の記憶にある限りでは大概は命を選択するだろうが、高名な映画監督
である深作氏は躊躇無く勃起の男子本懐を遂げられたのである。

W医師の説明では、臍下8Cm程を開腹して恥骨内に手を突っ込み前立腺を切除するが、恥
骨の大きい患者の場合は骨を削るらしい。外科医が大工系と言われる所以である。
ご存知の通りこの骨盤内と言うのは大変重要な内臓機能の集約した場所で、人体の血液の
大半は此処で造血される。人体の総血液量は約体重の8%(女性は7%)であるから体重60
Kgであった場合は4.6klの血液量と言う訳である。血液が体内一巡りに要する時間は1~
2分。速度は大静脈で最大速度は1秒間に100Cmであるらしい。
血管に誤ってメスが入った場合静脈では、総血液の半分の流血で致死に至ります。
大動脈では25%ですから1140mLで天国です。
手術室での患者の生死は麻酔医が握っていますが、麻酔医は裏方を担うので余りご存知で
方も多いのでは無いかと私は思います。麻酔科医師は命の番人です。
出血の可能性は成形外科では非常に低く、矢張り前立腺の摘出時に高い様です。
私の貯血の予定は合計1200mLで、通常は800mLを備えるようです。
手術日は2月16日で、庭の梅の木に蕾が出てくる頃でしょう。
新年早々と生死と精子の問題に向かい合うとは夢々想像すらしていませんでした。


記録【桃色吐息】
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12月大晦日 除夜の鐘 New Year's Eve Bells on New Year's Eve .


前立腺癌を抱えたままの年越しである。何時縁が切れるか不明であるが兎も角新年は迎えることが出来そうで感謝します。
It is New Year's Eve of having held a prostatic cancer. Although an edge goes out when or it is unknown, at any rate, I greet the new year and appreciate it.


The new year is greeted and it is dancing geisha of Kyoto.


新年を迎えて京都の舞妓はんどす。



2010年4月26日月曜日

12月24日 キリストになりそこねた聖徳太子


今宵はX'Masのイブ。従兄弟の娘さんが協会のオペラに出演すると言うので、その家族とか友人、共々5人で伺った。礼拝堂には舞台が設えられ、吹き抜けの2階には聖歌隊が控え、照明も整ったという本格的な舞台拵えである。幕は受胎告知からである。天使ガブリエルがマリアに精霊を持って懐妊した事を伝え祝福する場面である。まるでラファエロの絵画の様である。暗転して東方(多分イラン)3博士(マギー=マジシャンの語源)からの贈り物の場面はベツレヘムの馬小屋で、世はヘロデの時代である。バーバラ・シーリングと言う人の話では、キリストの誕生日はBC4年3月17日に4人兄弟の長男に産まれ、正妻マリアとのあいだに子供4人を設けて70歳で世を去ったと伝えている。愛人はマグダラのマリアでプロバンスでは毎年神輿が街を練り歩く。正妻では無くマグダラのマリアである。神輿の中はマリアの骸骨である。
ゲーテのファウスト伝説のモデルとなった12使徒の最後にあるシモン・マグスと共に南仏プロバンスへ逃れたと言い伝えられている。
12月25日は冬至でエジプト神ホルスの誕生日で、復活思想も含めキリスト教はエジプトの焼き直しバージョンと言われているが・・・私はワインとケーキが食せれば十分満足である。
同じ馬小屋で産まれた厩の王子聖徳太子は世界的メジャーになれなかった。何故だろう?疑問が残る。因みに私は普通の産婦人科院で産まれました。

写真はリン・ピクネットとクライブ・プリンスの【マグダラとヨハネのミステリー】より引用
映画【ダビンチコートの謎】のプロトと思われる。

サン・マクシマン
ニュー・ヨークの街角のX'mas

12月24日 (続)立ち上がれるよな?日本↑↑(K大学の理由)



凡その治療メニューが出揃って、W先生のお話を伺いました。選択肢は放射線治療か開腹手術で、第一希望の、”何もしない”は論外の様です。免疫療法は保険認定が認可されました様ですが、予防には兎も角、事此処に至っては遅いと思うんですね。
放射線治療は、身体へは低侵襲ですが、2クールで完了しますと、2度と放射線治療は出来ないのです。当然癌は完全に取り去った訳では有りません。それに2年以内にインポは必発です。
切ってもインポ。当ててもインポ。核アンポならぬ核インポです。私の頭の中はインポの輪がクルクルと回り始めました。そこでK大の提案として(効果の程はアヤシイのですが)足の暇な神経をペニスにチン貸しでは無く居就かせる(移植)とい言う、全く以て異色な苦し紛れのインポ救済策です。  
 私は迷う事無く、その話に飛び乗りました。立ち上がれ↑↑大作戦です。

12月24日 立ち上がれるよな?日本↑↑(K大学の理由) 治療の選択と費用


膀胱検査の目的は膀胱内に在癌していると、尿道切断時尿内癌細胞が腹部に散乱しますから、前立腺癌摘除手術の可否判断になります。(正式には膀胱内視鏡検査と言います)
60歳以上で、喫煙が発生の危険因子と明らかになっています。(私は大変なヘビスモですからヤバイんです)

膀胱検査も終わり治療方針の話し合いですが、私なりのカンファでは以下記載します。
選択肢を保険適応内で、私なりのヒエラルキーでランキングしました。(費用は2010年)
1)経過観察     何もしない。潜在癌のまま寿命を迎える人も多いが、
手遅れになるかも・・・              
費用      0円(心配性の人は経費がかかりそう・・・)    
2)手術(開腹)     将来災いになりそうな奴を根こそぎ切り取る。 30%で再発するし、
インポも・・・心配です。
費用 期間  10~35万円(保険・限度額認定者も含む) 入院 2~4WEEK、
3)放射線治療   放射線を患部に照射して癌細胞を焼き殺す。 再度、同治療は不可。
費用      2クールで完了 リニアック 36回通院 10~60万円(重水素はなし) 
4)内分泌療法   癌の餌(男性ホルモン)を兵量攻めにする。睾丸摘出も含む。
 まだ少し男でいたい。男性の業(さが)です。
費用      30万円位を目安(睾丸摘出入院含む)注射1日5000円位
5)化学療法     ご存知の抗がん剤です。マーライオンは御免。カツラもなぁ~   
費用      ドキタキセルで完了まで50000円程
6)密封小線源埋め込み 放射線カプセルを幾つも局部に埋め込みます。簡単です。
                                  但し、孫は抱かしてもらえないかも(漏射)
費用      10~60万円
臨床例の少ないもの、及び保険外の治療では
1)HIFU       ウルトラソニック(超音波)で患部を高温にして癌細胞死滅させる。 
                                 ホントの限局癌には有効。再発心配ならどうでしょう。
費用      100~300万円
2)免疫療法    丸山ワクチン(治験治療薬認可)は有名な免疫薬である一方、医師
           (国家ライセンス)がなくても出来る療法で、理論上は自然発生し
                     てNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)を利用するものと思われる。
            このプログで後日述べる【癌と胎児の違い】で、私なりの見解を・・・
費用      興味のある人は調べて下さい。
3)腹腔鏡手術   アメリカでは既に衰退している手術で、手先の器用な日本人では
幾例もの実績がみられますが、事、癌摘出となりますと取り残しの
心配が・・・・     
費用      10~40万円(保険・限度額認定者) 入院 1WEEK
4)ザ・ダビンチ   まさに手術のルネッサンス。ロボットが貴方の前立腺を摘出します。
費用      70~120万円 入院 2WEEK
大凡上記の様ですが、費用に関しては限度額認定の人は全額その限度額で済みます。 

治療費用の実績明細は、記録【桃色吐息】にあります。
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2010年4月24日土曜日

12月21日(続)電動椅子で逆噴射


アルコールが尿道を刺激します。看護師さんでは無くW先生の処置で検査が開始されました。
専らアルコールは口からでしたし、尿道からは余り縁無く、男性に触られたのも全くの初めてです。”チョット チクッとしますよ~”どうも察するにファイバーの先端が尿道に入り込もうとしている様です。此処からは出て行くばかりで、カメラがはいるのも初めてで、TV番組みたいです。 全く訓練されていない尿道ですから、それは吃驚したのか、縮めにかかります。私の所有物では有りますが、私の意思は全く以て尿道に伝わらず、侵入阻止の実力行使に出た訳です。無政府状態に陥っていると言っても良いでしょう。オシッコはまさに逆噴射です。先生は医師ですから、私に言うでも無く尿道に向かってだと思いますが、優しく言葉をかけて行きます。”大丈夫ですよ~もう少しではいりますからねェ~。”尿カテーテルよりも直径は太いのでは無いでしょうか?尿道(正確には尿道括約筋)の反乱のお陰で私は余計な痛みを余儀なくされたのでした。
無事検査も終わり、身支度している時、看護師さんが ”この椅子は産婦人科で使っているのと同じですよ~”
たぶん足を自主的に開けない女の人が多いのでしょう。だからって電動とは・・・
人間とは実に色々とモノを考える生きモノの様です。


治療記録 【桃色吐息】
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12月21日 膀胱検査 電動椅子で逆噴射


病院の地下に商店街通りがありまして美容院、散髪屋、お花屋さん、そしてコンビニ店が店舗を構えているのですが、コンビニ店迄が病院的で、何かしら威圧的な対応なのです。患者のヒガミかどうか、店員さんが女医さんに見えるんですね。翌々考えてみますと、”また、どうぞー”とは仲々言えないのではないでしょうか。そう言う事は病院慣れしていない、謂わば病人的常識をわきまえていないと仲々解らないらない事の様に思います。 

今日は膀胱の検査でK大病院にきました。お尻の検査では図らずも発熱に至りましたので、抗生剤を服用するとか万全の対策をして臨みました。期待通りアノ椅子ですが、一寸立派な椅子の様です。医師や看護師の話を総合すると、お尻の様に痛みは無く鼻歌気分で、しかも短時間で終わるみたい。ですから必ず検診を受けてくださいネ。とお誘いがあったのです。

やはり、前回と同様にカーテンの手前で下半身だけを露出して、雑巾みたいなタオルで局部を隠しました。すると、どうした事か、驚いた事にカーテンが開いたら、前回に比べて数段高級な椅子が壁に向かって備えてあるのが見えました。丁度カーテンとカーテンの間に椅子があるレイアウトになっています。なにせ2回目ですから、看護師さんもゴチャゴチャ言いません。座った椅子の正面がモロ壁で人などとても入れる空間はありません。どないして検査すんにゃろ~?
”用意はイイですか~” と、カーテンの向こう側から看護師さんの声です。
疑問は解けぬままでしたが、この手の椅子は今回で2回目ですから、明るい声で ”イイですよ~”
すると、どうでしょう。イヤ! 驚くどころか、魂げました。椅子が動きはじめたのです。丁度時計回りの回転です。それだけではありません。背中のハイバックも倒れていきます。そうです、自動のリクライニングシートを想像すれば良いかと思います。此処まではまだ冷静さを保っていましたが、 
思わず起き上がりそうになったのは、両足が回転と同時に自動で開いてゆくのです。
前を覆ったゾウキンは既に何処か行ってありません。鼻歌どころではありませんでした。
90度回転して止まりました。両足も保々同じぐらいの角度で開いています。
カーテンの向こう側にはW先生が控えておられました。
僅かカーテンが開き看護師さんの顔が覗きましす。
”これから 検査ですけど、一緒にモノター観られます?”
思わず耳を疑りました。
”ハァ~?” ”観たいとおっしゃる患者さん多いんですよ~”
”ハァ~?” もう自分の耳も 信じられません。
胎児じゃあるまいし、膀胱の中誰が観たいんじゃい!俺は膀胱癌の検査に来たんやぞ~!はぁ~)
”一寸冷たいけど我慢してね~ アルコールかぶれしませんか~” と、W先生。
検査の為のアルコール消毒らしい。勿論の事アソコにアルコールは初めてでした。

治療記録 【桃色吐息】
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12月15日 血は本当に血迷うのか



同意書に付随する説明文の内訳では、【輸血についての説明】が8頁にも及ぶが、主役の【手術に関する説明】では術後の養生まで含めても半数の4頁である。ミドリ十字社の非加熱血清製剤薬害騒動後の病院側の対応処置であるらしい。謂わばアベ効果とも言うべきで、多大なる功績のお陰か・・・何を血迷ったか・・・裁判では無罪を勝ち取りました。 

血は本当に迷うのか
上野正彦さんの著書【死体は語る】では、死体の司法解剖で血中酸素が過多と認められた場合は恐怖に晒されて亡くなった。と、言っておられます。
体内の各々の臓器が各内燃機関としますと、血液は燃料と産廃の供給・回収業者みたいなものですから、食べ過ぎると、胃や腸は活発な動きに応じた燃料を要求します。考え事をしますと、頭脳は処理に応じた燃料を要求します。脳細胞が働くと血中にある酸素をより多く必要とするからです。
この血流のメカニズムに脳の介在はありません。意識的に血量の配分コントロールする事は不可能です。ですから、生体の生理は体の一番必要な所を自動的に認識して血を運ぶのです。
腹がいっぱいで、恋しい人に狂う事は出来ません。ですから、恋やつれするのです。
それを人は血迷ったと言うのでしょうが、大きなお世話です。
血は迷いません。血迷ったと思うのはその頭脳です。

治療記録 【桃色吐息】
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2010年4月22日木曜日

12月14日同意書



未読ですが、1Q84にエホバが登場しているらしい。血の話になればガゼン登場願うのがエホバで、避けては通れない血の道です。

何れの病院でも手術前に輸血治療の説明があり同意書に自書署名を求められます。【エホバ】で言いました免疫等の説明も記載されています。GVHDと言われ発症したら殆ど死に至ります。私のケースでは説明書を渡されてサインして終わりました。時間と経費の節約でしょうか?
血液といいましても血の加工品で、必要な成分だけを抽出したエキスを使う訳です。

物品の購入ではアレコレ品定して迷った挙句、未だ物足りず保証や値引きまで散々した末に決めるのですが、事、医療に関しては皆一応にオシ黙ります。医療事故の場合には、製薬会社、医師、スタッフ、医療法人施設と色々なファクターが介在し、最終責任者すら判然としませんし、支払いも患者より健保払との意識が強いのも否定出来ません。肝心のカルテや患者情報の所有者すら私には分かりません。未だ持って癌とかの告知権は医師にあります。事あれば、厚生省は書類を地下に隠します。普通の人は踏み込めない神の領域なのかも知れません。こう言う事も十分納得した上で治療に臨みましょう。

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12月14日(続)エホバ



私は基本的には無宗教ですが、プロテスタントの環境下にいます。エホバは異端と言われて、その人達(エホバ信者)との接触を嫌いますが、病院も例外では無かった様です。
W医師自身の十代の頃、大量の輸血を余儀なくされた話をされ、常に感染の恐怖と戦いながらの半生であった事、被輸血者は献血も拒否される差別に苦しんだ事も、私に話されました。私をエホバの信者と誤解されたからに違い有りません。

輸血とは移植であります。個体と液体の違いですが、その実態はまるで逆で他人の血とは実に厚かましい存在なのです。エホバが輸血に難色を示した理由も解らないではありません。千島理論の信奉者がおられるぐらいですから、エホバの信仰心推して知るべしと言った処でしょう。
個体移植の場合は侵入者に対し免疫は拒絶しますが、血液の場合は逆に自己が拒絶され自己が破壊されていきます。一種の自己免疫病に似た症状です。この正体はリンパ球と呼ばれるものです。
その為に輸血用血液は放射線を照射して血中の免疫力等を抑えるのです。

エホバの言い分も一理有ったのでしょうが、私にはエホバより、非加熱血清製剤を厚生省に認可させた諮問機関であったO京大のOOシのオッサンの方が、ハルカに怖いです。

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2010年4月21日水曜日

12月14日エホバ



病期 T1cN0M0 左葉のみ グリーソンスコアー(3+4=7)。これが今までの検査で得られた臨床診断である。 ”悪性度中で左限局した前立腺癌で、恐らくリンパ節には移転していない。他の臓器への移転も疑わしき知見は有りません。” 主治医のW先生の言葉である。
”治療は手術、放射線等がありますが、私は手術を勧めます。腹腔鏡手術では無く開復です。”
私も既に覚悟はありましたから、”完成度の高い、臨床例も出来るだけ多い治療方法でお願いします。” と返答しました。”只、抵抗があるのは手術による副作用で性的機能が・・・” これ以上言わなくても凡そ察しがつくものと言葉を濁しましたが、流石は泌尿器科の医師で ”あ、言おうと思っていたのですが、勃起神経を取り去った後に補償する神経として足の神経を補います。手術は同時に行いますが、前立腺撤去後になり、朝10時手術開始でも夜9時頃までかかります。”と話の後を継いでくれた。”神経移植は形成外科になりますので、この線で宜しければカンファレンスいたします。” ”術中の出血に備えて貯血をします。800ccの予定です。” ”あのぅ、先程、別室で輸血のお話を、別の先生から伺ったのですが、出来るだけ輸血は控えたいので、他に方法が無いのかお願いしていたのです。”
W先生は私の話を途中で遮り、”INAさん、貴方エホバのX人ですか・・・?”
”そんな宗教的な意味合いからの理由ではなくてですね、私は感染が怖いのです。”
私にすれば、神経を移植する事によって可能となったHの為に、逆にパートナーに感染させる危惧からで、とても矛盾した手術と思ったからです。先生は ”もしエホバなら、別の施設を探してもらわなければならないですが” と、私の返事を待ちました。

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12月1日骨シンチ(骨転移の検査)



CTでは造影剤オムニバーク350 100mlを皮下注射されたが、骨シンチでも同様で朝9時にテクネチウム (99mTc) というラジオアイソトープを含んだ薬剤を注射して、お昼12時から検査が開始されました。この検査棟は本館から離れた別棟にあり、やや物々しい雰囲気を漂わせています。エレベータの乗り場には”核医学”と聴き慣れない言葉で説明した機械のホスターが貼られ、患者の感心を誘いますが、よく理解出来る患者など恐らく誰もいません。
建物はと言いますと、何時汚染されても良いように古い建屋です。成程これならば損失は少なくて済むものと納得しました。前立腺癌は骨や骨盤にあるリンパ節に移転するのが好きらしく、転移の状態を調べる重要な検査です。正味の検査時間はCTと変わりません。
肺(胸部)のX線も検査しましたし。核まみれの一日です。嘘か真か、医師の家庭では女の子の出生率が高いと噂されている様ですが、医師になるには学力とお金だけで無く頑丈な睾丸も必携とは思ってもいませんでした。
検査が終わって癌の有無を検査技師に尋ねましたら、”此の検査は骨の代謝を調べるもので、癌を検査している訳では有りません”と説明しかかるので、これ以続けるのも無駄だと思い、挨拶もそこそこに黙って部屋を出ました。14日には転移が判るでしょう。

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2010年4月20日火曜日

11月27日縦きり、輪きりのABCモード



さて、本日は到頭腹部と全身の検診であります。癌が確定したものですから、転移の有無を主に診るのと併存疾患の検査です。大分過去の話になりますが、ゲレンデで両下肢を同時に骨折し、未だにステンレスのパイプがお骨の中にあって、MRIの検査は出来ません。弱帯磁性ですから丁度、電子レンジの中に私が入るような塩梅になります。そこで、本日は超音波とCTだけの検査になりました。お腹の中を開けずに音で検査をするのですが、小槌と聴診器では無くヌルヌルのゼリーを腹部に塗ってからプローブと言う発振器を当ててパルスの反射時間と音の強弱で画像化します。釣り舟の魚探と同じです。痛くはないんですが、お腹のヌルヌルは相当キモイ思いをします。精度はかなり悪いと思います。1mmの瑕疵を検出するのは出来そうに有りません。精度はパルス幅で決定しますが、5mmの病変部が関の山ではないでしょうか。カルテの画像を見ますとセクター方式でした。
案の定デキモンは見逃したみたいです。そこで、登場したのがCTと言われる機械ですが、これは体の輪きり画像が観られるみたいで、プライバシーも何もあったものでは有りません。僅かながらの放射性物質を皮下注射して、首から下腹部に渡り検査されます。此の薬剤はウオッカとアブサンを合わせ呑んだ様な熱い息が出てきますが、酒に酔うほど気持ちよくはありません。時間は15分位でしょうか?お尻の検査に比べると遥かに楽です。この時のエコー検査とCTの画像検査の結果は未だに病院から貰ってませんので、料理の写真を撮るマニア癖のある女の子にすれば不評はマチガイなしになるでしょう。

治療記録【桃色吐息】
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前立腺癌の男性は果たして好色なのか?調査結果



前立腺癌の原因を調べてみると【若年からの 過度の自慰や性行為、乳製品や肉の過度の摂取レトロウイルス】等が医学書で危険因子として挙げられている。果たしてそうなのであろうか?男性の自慰行為などは生物としては超自然的行為と思えるのだが・・・私が、中学生の頃には朝昼晩3回という友人がゴロゴロいた。今頃皆さん仲良く前立腺癌なのか是非とも知りたいものである。

生物学者の竹内久美子さんの著書のなかで、男性の自慰行為は、古い精子を吐き出して、常に新鮮な精子をストックするためであると。これ又男性の自慰行為の正当性、品性化を格段にレベルアップして頂き、更に、高尚なる尊き行いであるとの賛辞を賜った訳であります。
そこで、好色な男性の頻繁なる自慰行為に見合った、精子製造能力と貯蓄する倉庫の規模、即ち睾丸の大きさと前立腺癌の罹患率を調査研究してみる事にしました。我乍らアホな調査とは重々承知はしているが、濡れ衣のママではタエラレ無いので有ります。家族の冷たい視線は経験者の方でなければ、とてもご理解頂けるものではありません。

調べて見ると、世の中には想像以上にイロンナ学者さんがおられるもので、栄光の1位がチンパンジー118.8g 2位がニグロイド(推定ではあるが)73.4g 3位がコーカソイド42g 4位がモンゴロイド19.4gである。スプラッシュする精子の数は順に6億3000個 6億 3億 8400万個 ニグロイドは殆どチンパンジー並である。ここで、何故チンパンジーの登場かと言えば、彼らは前立腺癌はおろかエイズにさえ罹患しないのである。学説によれば、頭の進化とのバータートレードと言う事らしいが、話を先に進めると、この精子の数と睾丸そして当然ではあるが、チンパンジーを除外すればペニスの長さはこれまた正比例するのである。これも順に 15.9~20.3cm 14~15.2 102~14cmである。
ジャーナル オブ リサーチ イン パーソナリティ 1987。 A.Hハーコート。R.Vショート&日米欧共同研究チーム。ネイチャー 1992。皆さん有難う御座います。

勃起時のペニスの長さはニグロイドを除外すれば、フランス人が堂々の1位で16.7cm。前立腺癌罹患率は12%でこれまた国内TOPのシェァーである。最下位はお隣の韓国で9.4cm罹患率TOPは日本と同様(胃癌)であります。ニグロイドには最早向かう敵なしの様相でありますが、其の代わりと言えば何ですが、前立腺癌罹患も堂々の1位で25%と言うブッチギリの3冠王であります
疫学的には、同一地域(地理的条件下)での人種別罹患率といいますと、人種のルツボらしくLos Angeleseで簡単に回答を得ました。
黒人   罹患率 25.0%           ペニス勃起時の長さ 20cm
白人   罹患率 12.5%           ペニス勃起時の長さ 12.8cm
日本人  罹患率  9.5%            ペニス勃起時の長さ 13cm
中国人  罹患率  6.3%               不明
上のDataから日本人とアメリカ人の勃起時ペニスの大きさは大差がないのも頷けます。
大きさのDataではやや日本人の方が優位(?)にあります。メゲる必要はありません
肉と乳製品の一人当たりの消費量と罹患率も比較しましたが、原因要素と断定するだけの根拠は乏しいとおもいます。
前立腺癌の男性は好色なんでしょうか・・・・・?

Data詳細は下記アドレスをクリックして下さい。

ペニス比較罹患率
http://ikoukai.web.fc2.com/can_bowl_comp_data.pdf

世界癌分布
http://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnx6ZW5yaXRzdXNlbm95YWppbm90YW1laWtpfGd4OmQwZDIwNDE5NjhkMjY4ZA&pli=1


治療記録【桃色吐息】
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2010年4月17日土曜日

25日 お知恵拝借【教えてください】



治療費の心配, 生命保険、無保険の心配 


治療には多額なお金が要る場合も決して少なくはありません。無保険の人も多くあると思います。
何ら臆する事はありません。人の境遇は皆球々で、その人の存在価値には無関係です。皆んなで解決方法を考えましょう。
【未公開HP医考会より抜粋】
病院の治療費を踏み倒すのでは無く、解決できる方法をご存知の方連絡を願います。
下のコメントに書き込んで頂いても結構です。是非ご協力下さい。
募金とかでは無く、出来れば福祉とか行政機関のシステムを教えて頂けると幸いです。
理想的には患者さん自身で解決出来る方法を探りたいと思います。

20日癌治療 唯物医学とホリスティク医学



27日の検査迄には間がありますので、治療について私の基本的な考えを述べます。
治療には次の2つが選択できると思います。それぞれの状況や好みに依って選択すればいいでしょう。(医考会:未公開のHPより引用しました。)


現代医学系(唯物医学)

基本的には全ての判断基準は数値です。
問診での訴えで検査した結果の数値が正常ならば病気と見做されません。若しくは明らかな症状が現れている必要があります。病名の証拠が必要です。
逆に言えば自覚的症状が無くても数値が異常なら病気を疑います。
(今回の前立腺癌疾病も自覚症状はありませんでしたが、検査の数値で病名が確定されました。唯物医学の臨床例と言えます。)


ホリスティク医学系(オルタネイティブ含む)

総合医学と言えます。科学的根拠は要りません。
宗教に基づいた医学も抱含する代替医療です。
母親の手摩りも含まれるでしょうし、自然の力や自然の持つ治癒力を使った治療法もあります。多くは保険適応外の対応となりますので、金銭的なトラブルが多いのも事実と思います。
何よりもまず双方信じ合う心が必要な治療方法でしょう。薬や切り取るだけが治療ではありません。
場合に依っては残された唯一の道となる事もあるでしょうし、自己の意思で選ばれる方もおられます。私の知人の奥さんも癌の末期となり、癌と診断されるや、残る人生を仏門に投じ奇跡的に回復された例もあります。神の御業かどうかは判りませんが、自己免疫の奇跡か、もと思います

2010年4月16日金曜日

19日 多額な手切れ金が要らないうちに



「悪性腫瘍(malignant tumor)」は、一般に「がん(英: cancer、独: Krebs)」として知られているが、病理学的に「癌」というと「癌腫(上皮腫、carcinoma)」のことを指す。肉腫を含めた悪性腫瘍全般を指すには、ひらがな書きの「がん」が用いられる。【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】
難しいでだしで面白くないが、上の通りらしい。要はタンコブとは様相が大分違うデキモンである。
癌は細胞分裂らしくネズミ算式に増え続け最後は人諸共無理心中と言う始末で、一度取り憑かれると祓えない必殺悪女の体であります。一度なれば同じ癌にならない様ですから(免疫)、(今は子宮頸がん等のウイルス系はワクチンもあるそうですから其の内他の癌にも)良く効くワクチンが作られると期待しても良いのですが、取り敢えずの私達には絵に描いた餅で、期待するのは宗教にスガルようなモノでしょう。ペットと違って一度飼えば切り取る迄は離れません。取り憑かれたくなければ予防するしかないでしょう。すき焼きやステーキも、タバコも、過度な飲酒も夜更かしも、SEXもいけませんし、仕事のストレスも原因のようです。
最後には親が悪いと医学書などは言っています。輸血での話で詳しく言いますが、前立腺癌のケースでは、癌になった兄弟を持つ人は親の場合よりも危険が2倍と言う事です。
最も効果的なのは癌になりそうな臓器を全て取り去る事の様です。
毎日の食事に神経を使い、食べたいモノを我慢に我慢を重ねた挙句に癌になった人が沢山おられます。難しい言葉にエラーレート(歩留まり)と言うのがあります。生産工場などでモノ作りの過程で避けがたい不良品が出来る割合を言いますが、残念ながら人の場合も同じで約3%の割合で障害のある子供が誕生します。避けるには選別した人だけが生きていける世の中を目指す事になるしか方法はなさそうですが、しかしながら、選別した人だけの世の中でも私は無くならないと思います。ツマラナイ話をグダグダ言いましたが、要するに癌は仲々避けがたい病気だと言う事です。手が切れるうちに切っておけばいいわけです。これしか今のところ方法は無さそうです。
予防と治療は違いますが早期発見は最たる予防と言えます。私の場合は手術や放射線そして化学療法とかで今後20年自力で歩く事が出来れば、何も無かった事と同じだと思います。

治療記録【桃色吐息】
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17日 僕は、どうなって行くのでしょうか?



僕は、どうなって行くんでしょうか?私は鸚鵡返しに尋ねました。W先生は暫くして”検査の結果を待たねば言えませんが、恐らく手術でしょう。放置しておく訳にはいきません”
頭の中の思考は、もうバラバラで、まるで日本列島がチリチリに分裂したような感じです。どうにも纏まりません。此の弾けたジクソーパズルの中で、次に尋ねたのが余命でした。”本当の事を言って下さい。取り乱したりはしませんから、恥を残して、迷惑をかけたまま死んで行きたくは無いものですから。私もですネ、整理しておける物は整理しておかなければなりませんから。”多分此の様な話だったと思います。癌の程度も定まらない段階では、答えようも無いのですが、先生からは”手術の場合の5年生存率は・・・” と説明を貰ったのです。が、この後の記憶は陥没しています。5年と聞いただけで、早くも頭脳は処理能力の限界に達したのでしょう。
避けたい毒杯を父に願ったゲッセマネの園に、いつしか私も来ているのかも知れません。
取り敢えず仕事の整理にかかり始めました。18日の事です。
身内には既に癌と知れていますが、親戚とかには知らせない事としました。いずれ判るでしょう。

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2010年4月15日木曜日

17日 癌の告知と、主治医との はじめの一歩


名前を呼ばれて診察室のドアーを叩いた。初対面では無かったが、主治医として治療に心身を預ける事となるW助教授との第1歩の始まりでした。
癌が出ました。!!! 記憶は薄れたが其の様な出だしだったと思う。
耳の機能が正常に働いていたのは、その時点迄で、後は音の無い空虚な空間だけが視界の中にありました。如何ほど時間の流れを経たかは分かりませんが、茶色の封筒を持って自宅に戻っていました。夜ベッドの中で封筒の中を見てみると、胸部X線、腹部画像とCTの検査予約表が入っていて27日の予約とありました。その夜は寝ることなく夜があけた感じがします。
以前、何かの本で読んだ事が有りましたが、鬱との戦いは72時間で勝敗が決します。勝てば気力も戻ってきます。必ず戻ります。
癌の告知をうけたなら、その後の72時間は運命の時間と言って良いと思います。ウツを誘発してはいけません。

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14日退院 HMさんとNNさん




H Mさんに退院挨拶で部屋を訪問。この時に福井県は若狭で消防職員である事。氏名はHMで癌の病期や両神経移植の手術のお話とか、地元の病院の紹介書を携えてK大に入院した経緯などを伺った後、お世話になった看護師のNNさんにお礼を述べて病院を後にしました。
針生検検査結果次第では再度この病棟で過ごさなくてはなりません。
結果を伺うのは17日外来診察室です。

12月の第一土曜日頃からゲレンデが順次オープンし始めますが、今シーズンは諦めの境地です。
ゲレンデのシーズン中は毎年テニスもお休みで、冬の過ごし方を思案しなくてはなりません。
癌では無いことを只々祈るだけでした。

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入院中 教授の言葉と入院費




入院して熱が収まりかけた頃であろうか、泌尿器科の教授が生徒十数名と共に病室へ訪れてきました。どうも病棟の実習の様です。私には二つ三つの問い掛けの後 周りの生徒さん達に向かって”皆さんINAさんはK大学の責任で熱をだされ、こうして入院なさっています。”と説明しだした。これには私も狼狽した。同伴された助教も同様に違いない。泌尿器科の入院患者全ての疾病とその病態を把握するのは当然だとしても、発熱した原因責任をK大学としたのである。
後日KK君に此の話を伝えると、”流石にK大学やな!”と感心しきりで、”何か(病)あったら、俺もK大やな~ ”と、誰に向かって言うでも無く、独り呟いておりました。余程に感動したのでしょうか。
其の様な訳で、実は、私も入院費の負担はK大学と考え、KK君と想いを共有したのでしたが・・・・・

月末になってK大学から郵送で届いた中身は何と請求書だったのです。
勿論、割引も有りません。KK君には今未だ言えないままです。
医療には請負と言う概念もシステムもありません。
但し、歯科では保証期間中は無料診療は可能な様です。

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2010年4月14日水曜日

入院中 H Mさんとの出会いと病院の生活


さて、病棟での生活は、規則正しく、お約束事があります。説明しますと。
6:00=起床。 8:00=採血(指示のあった人のみ) 朝食、検査、他科外来受診、診察。処置、清拭、検温等。12:00=昼食 14:00=面会時間開始 17:00=翌日の検査、処置の説明。
18:00=夕食 19:00=面会時間終了 22:00=消灯 23:00=排液回収(各種管からの排液や尿等) 1:00巡回 3:00=巡回。と、まぁ~こんな感じです。余計な話になりましたが、H Mさんと出会ったのは採血の時偶然に隣になった事から始まります。如何なる会話から始まったのかは忘れましたが、福井在住で消防所勤務である事は覚えました。この時には姓名までは聞きませんでしたが、疾病は泌尿器科ですから相場は決まっているのにアホな事に尋ねました。挨拶代わりと言えましよう。彼の返事は前立腺癌でした。歳は50歳半ば、仲々の体躯の持ち主で消防と云う職業にも納得しましたが、PSAは5を少しであるにも拘らず癌は両葉にも及び、左右の勃起神経諸共切除したとの話には驚きました。彼とはその後も情報の交換は続きます
入院は新たな出会いの場でもあります

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入院中 桃栗3年柿8年、癌の実取るのに19年


入院中は兎角暇である。昼夜点滴の不自由な体で何も出来ない。有り難い事に院内図書館が開設されていて、癌の勉強をする事にした。備えあれば憂いなしと早々癌研入門である。皆さん矢張り癌に関心があるらしく、この手の書籍は目白押しにあって流石に院内図書館と感心した。多分入院患者さんの寄贈だろう。有り難く読ませて頂く事にした。院関係者の話によれば患者の80%は癌疾病らしい。癌撲滅を、また治癒を願って当然の事、院の敷地内は禁煙である。その実、経営の柱は紛れも無く癌である事が悲しい。日本JTは敵方か、それとも販促の関係にあるのか?コノ問いには、この世でプロフェショナルと言えるのは医師と弁護士だけらしいから、経済原則適応外と答える事にした。話題休閑、癌の話に戻るが、癌が目視確認出来る迄育つには平均19年らしい。前立腺癌はもっと奥手で35年もの年月を要するらしい。血肉を分けて苦楽を伴に歩んだ我が子同然で
番茶も出花の年頃である。何れも不謹慎と思われるのを覚悟しての言葉だが、会を重ねて追々理解して貰えれば十分である。

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11月10入院 4泊5日前立腺炎



10日朝外来診察室で再度診察をうけました。救急医では無く泌尿器科の先生です。初対面の先生でした。カルテを診て、先生:貴方。我慢強い人ですねぇ~。 私:其れほどガマン強くはありませんけど。先生:それを我慢強いと言うんですよ。昨夜は入院拒否をしたんですって? 私:いえ、取り敢えず今夜は家に帰らして下さいとお願いしただけで、拒否はしていませんけど。
先生:拒否したと書いてあるよ~今から入院!後ろにいる看護師さんに向かって、入院手続の用紙
。と、テキパキと処理します。矢張り、こちらの事情は斟酌無用です。私:でも、あのぅ 車で来きていますし、入院準備もして来ていませんから・・・ 先生:(看護師さんに向かって)入院駐車はアカンのか?なんとかなるやろ無料手続き出来んの? 看護師さんは返事もしません。無言です。結局出直して昼から入院する事になりましたが、先生は、K大の責任なんだよなぁ~、これで帰して何かあったらK大は何言われるか分からへん。と、独り言。 被害者的な立場にあるのは患者では無く実は、寧ろ医師側にあるのではないかと新発見しました。その背景には常に責任者の重責意識が医師にあるに違い有りません。後日この病院内で爆弾騒動が起こるのですが、案外こんな人間臭い問題が根底に潜み隠れているのかも知れません。

小学校から中学校にかけての卒業アルバムを探すのも面倒で判然としませんが、幼い頃によく見た記憶のある、懐かしさを覚える顔立ちの先生でした。

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2010年4月13日火曜日

11月7~9日退院そして発熱



6日の針生検が無事終わり1週間の射精、飲酒等の厳禁指導をうけ、その日のカリキュラムは完了です。体験入院とも言うべくK大病院で1泊2の予定です。翌朝7日簡単な問診をうけて昼迄に釈放されました。帰るなら温泉にでもと、院内を探しましたが見当たりません。各棟に2箇所ビジネスホテル風の浴場があるだけで、自宅で入浴と決めました。K大病院は自宅からは車で約15分と近くで、隣近所の感覚ですから苦にはなりません。事件はその夜に発生しました。予期せぬ発熱です。家人によると夜中に唸されていたらしく、私は針生検のフラッシュバックの影響と考えていましたが、どうも熱が治まりません。9日深夜急患で診察をうけ、血液検査の結果このまま入院して下さいとの事で、慄きました。患者にも都合があると主張しましたが、仲々聞いてくれません。明朝外来するからと、どうにか折り合いをつけ自宅に帰ることが出来ましたが、これでより高熱になったのは云うまでもありません。悪い予感がし始めた端緒ナルな出来事でした。
話は飛躍しますが、K大病院では外来泌尿器科の続きで産婦人科外来があります。
患者には関係無い話ですが・・・

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11月6日針生検入院【痛いのナンノ】


前回超音波では癌らしき物はいなかったのですが、PSA値が高い【 60歳以上ではPSA=3.0以上 65歳以上では3.5以上 70歳以上でPSA=4.0以上で癌容疑の説もあります】ので生検(バイオプシー】をする事になりました。泌尿器科の部長ではありましたが医師の権力とは偉いもので、私の事情等には斟酌しません。一方的に事が運びました。
針生検は癌の好発部位から細胞組織を取り出して顕微鏡で調べ、確定診断とされています。
会陰式と経直腸式があり、私の場合は経直腸式でお尻からの方でした。
また、お尻です。外来で名前を呼ばれ入室しますと、其処には前回と同じメンツです。一瞬気が遠くなりましたが、モタモタさせてくれません。上着はそのままで下だけは全部脱ぎました。
雑巾みたいなタオルを渡されて前を隠すとカーテンが開きました。良からぬビデオで見た椅子があり”ハイそこに座って”この椅子に座ると次にどうすれば良いのかビデオでの学習があった様で自然に両足を雨トユみたいに湾曲したところに預けました。余りに私の要領が良かったんでしょうか 看護師さん”この検査初めて?” と疑問符です。まさか、ビデオで観ました、とは言えずシドロモドロで ”あ、イエ・・・初めてです” 口の内は既にカラカラで、過酸素の脳麻痺でしょうか再度記憶が蘇ったのは、パチン!パチン!と音の度にオシッコが噴出しそうになる、かって経験の無かった激痛からでした。
当然私は絶叫です。針が前立腺に鋭く刺さるのがハッキリ知覚できます。
(後で調たら1.5mmの針です)
”後少しですからね~”と、先生。お尻から超音波の丸棒と針の2本が挿入されている筈です。
”前立腺癌では死ぬ事の無い癌ですから”と、もう癌扱いです。
この言葉で再び気が遠のきそうになりましたが、心配要りません。激痛で覚醒させてくれます。
コノ検査は心臓に悪いなぁ~!結局8ヶ処から細胞を採りました。
記憶を辿りますと、生検前の心電図の検査は有りませんでした。
前日に服用する下剤(プルセニド)と抗生剤(クラビット) 当日には痛み止め(ピリナジン)。
検査による障害が発生したのは、心臓では無く想定されていた場所からでした。
やはり、医師は偉い!心臓に悪いと思ったのは私だけだったようです。
検査が終わって退室した時、待合にいる外来の患者さん全員に顔を見られました。恥ずかしい。
絶叫した声ださなきゃ良かった・・・でも2度と顔合わせる事無いからええわい。開き直った感想です

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2010年4月11日日曜日

10月28日経直腸エコー(お尻初体験)



担当医:血液検査でのPSAの値が高い(13.6)ので一応超音波で前立腺を診てみましょう。
私   :分かりました。
隣の部屋のベッドに寝かされ、エイヤーとばかり看護師さんからパンツをずらされて、お尻を剥き出しにされました。一瞬の早業で余程手馴れているのか躊躇う時間も与えません。コンビの相性が良いのか先生も劣らずの気合で、肛門に何か得体の知れないモノを突こんで来ているではありませんか。私の頭はもう真白(White out)で目前の外界も既にフッ 飛んでいます。腸の中の侵入です。多分ステン製か何かの器具でしょう。そりゃあ、此処は朝夕毎日の様にモノが出ては行きますが、こんなに冷たいモノの感触はかって記憶がありません。こちらはハァハァとパニックに陥いっているのに、先生方は極めて冷静で、撮像モニターを観ながらこれが三角筋で、とか研修生に講義中です。患者のタラタラ流す脂汗には無頓着でお構い無しです。これが医療かとファースト・インプレッションでした。
結果は 何処にも異常は見当たりません。
異常が無いのを証明するのも大変や。これも初印象でした。

友人の話に依れば、他の病院での検査は椅子の真ん中からステンの丸棒がそそり立っていて、そこにパンツを脱いで自ずからお尻を沈めるみたいです。マァー騎上位を想像して頂けたらいいと思いまが、痛くて途中で腰を浮かせていると検査員が下から丸棒を突き上げたみたいで、深く挿入出来たと言っていました。
検査が完了してパンツを履いている時”もうちょっと歳をとられるとお尻が緩んで楽に検査が出来ますよ”と検査員に慰めて貰ったようです。返事に困って無言で退室したとか

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10月19日全てはPSAから始まった



仲良くして貰っていた従兄弟(享年58歳直腸癌で死亡)の奥さんの紹介でK大学の泌尿器科を受診したのが、10月19日。従兄弟は同じK大法学部出身で仕事の忙しさから(弁護士)自身の癌に気づいた時それは腹膜に転移して末期であったらしい。僕が最後に彼に会ったのは年の瀬で、K大学放射線科病棟から既にYホスピスに転院して間無しの頃であった。彼との話は後日に記するとして、K大学での受診は簡単な問診、採血と採尿であった様に記憶している。

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