2010年6月5日土曜日

せんとくん キメラ生命は忌避される存在である。

『奈良のせんと君は何故キメラでなければならないのか?』続きです。
当時東京大学医学部免疫学教室の多田富雄さんが、その著書のなかでキメラについてこう述べておられます。
『洋の東西を問わず、異種の動物が同一固体内に共存する事は、恐ろしい忌避すべき事である。キメラがペガサスに乗った勇士ペレロボンによって退治され、鵺(ヌエ)が頼政によって簀巻きにされ空(うつ)ほ舟で流されたように、生物の世界からは厳格に追放されなければならなかった。』(原文のままの一節)

奈良は宇多の八咫烏(金鵄勲章のデザイン)に案内された件(くだり)で神武東征軍は尻尾のある(つちぐも)一族と遭遇していますが、 彼等はキメラではありません。百歩譲っても神話が産んだ世界です。西洋では有名な人魚姫もあります。ですが、これらは、最初に言葉(物語)があり、宗教観、そして一番大事な事ですが『哲学』が伝わって来ますが、ただ徒にこの様な生き物を作る哲学や宗教観とは、どの様な見識なのか是非窺いたいものです。見識も倫理観も何も無いなら話は分かりますが・・・せんとくん!君のお父さんは誰で、お母さんは誰で、何をしにこの人間社会に来たのか(存在の意味)を皆に話して下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿