2010年6月6日日曜日

奇形児・障害児を愛せますか・・・?(病苦を抱えた多くの人々)




前にもこのブログで述べた記憶がありますが、僕の入院先はK大学病院で奇病難病の患者が全国から治療に訪れて来られています。未だ僕が産まれる以前はハンセン病(レプラ)が珍しく無く、K大は全国に先駆けてこの難病と取り組でいた事もあってか、多くの患者が入院していらした様です。丁度今の北病棟辺りである。今でも、良く茂った蔦で覆われた古い木造の建屋が残っていて、その当時を覗えます。私と同じ階の病棟に皮膚科が併設されていたので、ハンセン病(?)を抱えた人とは廊下やエレベータで良く出会ったりしていました。(感染は胸腺の障害を持った幼少時に多く、成人感染は滅多に無いらしい。)ハンセン病に限らず色々な障害を抱えた人々がこの病院を出入りする訳です。ロビーでもその様な症状の人々が出入りするのですが、中には露骨に避ける人もおられるんですね。ハンセン病にしても、何も好き好んで罹った訳ではありませんし、『存在の意味論』でも言いました様に、正に外観で差別を、疎外感をうけておられる訳です。人品人格等は外観に左右されません。ハンセン病の患者さんの心の奥底は知る由も有りませんが治癒を願って必死に治療をうけられているのです。それだけではありません。奇形を持って産まれてきた子供も多くいます。
1000人当たり6~7人程と言うことです。母親も子供も一緒に必死に『生きる』為に戦っています。
僕は今もう涙がとまりません。奇形の子供を持つ母親の気持ちや、戦う子供。この子供の生命は短く、哀れでなりません・・・・・。もう涙でこれ以上書けません。
最後に・・・、ある母親の投書の相談を見ました。紹介します。

『奇形児・障害児を愛せますか・・・?

妊娠6週目です。現時点で異常児がうまれる可能性があり、『ハイリスク妊娠』と診断されました』・・・・
奇形児・障害児を愛せますか・・・

追記 
ハンセン病は、世界保健機構によれば日本の新規罹患者数は0です。

0 件のコメント:

コメントを投稿