2010年5月7日金曜日

2月16日 手術室 手術着が迷彩の戦闘服とは知らなかった


三人の童女の背後にある大きな扉が開き、私一人がその中に案内された。神々しい光の空間である。オペレーション・シアターと書かれた案内がエレベータの中に在ったが、兎も角広い。十分に余裕を持った間隔で幾つかのベッドと機材が並んで置かれている。ここで素裸になりベッドに入った。素裸でベッドに入るのも、何年振りだろう。低反発ベッドで身体の下には温めた毛布が敷かれた。準備してくれたのは手馴れた看護師さんで、私の主人もこの前、前立腺癌で手術をしたばっかりなんですよ。と身体の上にシーツをかけてくれながら話し、多いんですよ前立腺。(この手術は貴方一人だけではないからね)と、案に慰めてくれている様でありました。ご主人も此処で手術?とかお互い返事に困る質問は控える事にしました。、準備も終わり、幾つかの扉を潜り手術をする場所に運ばれました。其処は周り一面に機械に囲まれた空間で天井にはTVでよく観る無陰灯(トンボの眼の様なライト)と、すっかり手術も忘れて、やや興奮気味で、興味津々です。宇宙船のオペレータみたいに幾つかのモニターを点検している人がいました。麻酔医のC先生です。軽い笑みで挨拶を交わしましたが、驚いたことに彼の装いは迷彩色を施した戦闘服ぽいのですヘッドホンはしていなかったので安心はしました。緑色は赤の補色なので解りますが、これは、より進化させたものと言えるでしょう。これならば、少々患者の血が吹き出したとしても、あまり気にならなくて済みそうです

記録【桃色吐息】

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