2010年5月24日月曜日

2月24日 Yes We Can 看護実習生と一緒にお風呂

その看護実習生はYちゃんと言います。父親を早くに亡くした事。高校を卒業した後暫くは会社勤めをしていた事。父親の病床では十分な看護が出来ずにいた事情、その後悔から此の道で再出発を決意した事。特技はマッサージとか・・・その様な事を話してくれました。お返しに、私は何故この病院に入院する羽目になったとか、前立腺癌とは男の終着駅だとか、睾丸は未だ残っているのだとか、尿漏れするかもとか、大凡彼女には何の興味も縁も無い、詰まらん話をしました。早速家に帰って母親にボヤイタ事と察します。22日の昼下がりの事です。

この病院でも矢張りご多分に洩れず患者さん同士でミス看護師の美人コンテストらしきものがありました。コンテストと言っても何票とかの本格的な物でなく、唯の口コミに過ぎませんが・・・歯の無い人も、耳の遠いらしき人も、皆さん興味がありそうで末期癌の人も、目の悪い人も会話に参加します。私の集計に拠りますと、1位はYaさん。2位はNNさんで、僅差で競っていましたが、Yaさんは何時もマスク姿で私は顔もロクに見た記憶がありません。皆さん一体何を持って判断されているのでしょう。よく判りません。
23日は腹部の縫合してあったチタン製のホッチキス(ダンボールを留める金具)も外れ、シャワーの許可がありました。本日の膀胱検査がOKならシメシメで、入浴です。

研修生のYチャンが、『良かったですねー。軽くなって、身体でも清拭しましょうか~?』 と訊ねてくれます。『いいよ、膀胱検査が良かったら、風呂でも浸かるから・・・。』 と、私が言いますと 『では、お風呂で背中でも洗いますよ~。お風呂は何時でも入れるのかしら・・? 』と、思案顔。想わぬ返事に驚いて、『えェ?背中流してくれるの?』と、少し声が上ずって仕舞いました。生唾も飲み込んだかも知れません。返事を待つ迄も無く、YES、We  CAN と彼女は笑顔で応えました。

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