2010年5月7日金曜日

2月16日 手術室 白雪オヤジ(新キャラ登場)の深い眠り・・そして目覚め


M先生の声は聞こえたが・・・執刀医であるW助教の顔はまだ見ていない。今は朝の8時半頃の筈である。麻酔科のY教授が来て背中に細い管を入れていく。
今日は手術日日和か手術台は満床満席らしい。
オペ専の看護師やチーム・メンバーを見たかったが・・・全員が戦闘服やったらオモロイな~・・・、あそこの毛が剃れてない・・・とか、何とか・・・この後の記憶が全然無い。容易く昏睡したらしい。

・・・・・・・只今中手術・・・・・・・只今中手術・・・・・・・・・・・・・只今手術中・・・・・・・・・

意識が戻ったのは、教授の声でであった。決して王子様のキスで目覚めた訳では無いのだ。夜の9時半頃と聞いている。W助教の声も確認できた。場所は解らない。部屋は暗かった(多分瞳孔の問題で)。私を挟んで教授に説明をしている。直腸と前立腺の癒着が酷く剥離時で出血を余儀なくされた事。リンパ管断端では転移が認められなかった事(術中の病理判定の見解報告)。前立腺は綺麗に摘出出来た事。神経移植はトラブル無く成功した事。それらを咀嚼して教授は再度、横にいる家族に説明をしている。どうも話を聞いていると自己血を使い果たしてしまった様子である。で、輸血は如何?とお勧めの様で、量は800mLらしい。入れた方が、傷の治りも断然早いし、予後もいいですよ~、とM先生。私は薬で上の空。朦朧としている。声も出せない。只々ウンウンと、首を縦に、横に、振るだけである。そんな訳で輸血されていた。合計2Lになる。飲まされたムーベンと同量である。2Lは致死量だ~。私には輸血されていた記憶はありません。多分、2度目の意識不明に堕いっていたんだと思います。
こんな事知らなくても生きて行けるんですが、癒着剥離は剥離機と言う機械を使用するそうです。
オイ!俺の純血はどうなるねん?




記録【桃色吐息】

0 件のコメント:

コメントを投稿