2010年4月21日水曜日

12月14日エホバ



病期 T1cN0M0 左葉のみ グリーソンスコアー(3+4=7)。これが今までの検査で得られた臨床診断である。 ”悪性度中で左限局した前立腺癌で、恐らくリンパ節には移転していない。他の臓器への移転も疑わしき知見は有りません。” 主治医のW先生の言葉である。
”治療は手術、放射線等がありますが、私は手術を勧めます。腹腔鏡手術では無く開復です。”
私も既に覚悟はありましたから、”完成度の高い、臨床例も出来るだけ多い治療方法でお願いします。” と返答しました。”只、抵抗があるのは手術による副作用で性的機能が・・・” これ以上言わなくても凡そ察しがつくものと言葉を濁しましたが、流石は泌尿器科の医師で ”あ、言おうと思っていたのですが、勃起神経を取り去った後に補償する神経として足の神経を補います。手術は同時に行いますが、前立腺撤去後になり、朝10時手術開始でも夜9時頃までかかります。”と話の後を継いでくれた。”神経移植は形成外科になりますので、この線で宜しければカンファレンスいたします。” ”術中の出血に備えて貯血をします。800ccの予定です。” ”あのぅ、先程、別室で輸血のお話を、別の先生から伺ったのですが、出来るだけ輸血は控えたいので、他に方法が無いのかお願いしていたのです。”
W先生は私の話を途中で遮り、”INAさん、貴方エホバのX人ですか・・・?”
”そんな宗教的な意味合いからの理由ではなくてですね、私は感染が怖いのです。”
私にすれば、神経を移植する事によって可能となったHの為に、逆にパートナーに感染させる危惧からで、とても矛盾した手術と思ったからです。先生は ”もしエホバなら、別の施設を探してもらわなければならないですが” と、私の返事を待ちました。

治療記録【桃色吐息】
http://sites.google.com/site/zenritsusenoyajinotameiki/

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